メタルマクベス@新宿バルト9

それはある日「ねぇ<メタルマクベス>見に行かない?」という友人のお誘いメールから始まった。なんでも劇場のOpening Eventとかで演劇を公開用に映像に残したものをお披露目するんだそうで、以前に見に行きたかった<メタルマクベス>をはじめとして幾つかの演目をやるんだそうだ。これ、幸い…と相変らずアンテナ域の広い(笑)友人に感謝しながら<お誘い>とやらに便乗させて頂く事とした。しかしだ…初めて行った新宿バルト9はシネコンだってだけあって広いんだが人がやたらに多い…エレベータには長蛇の列ができ、押し潰されながら結局乗れずに3本見送ったのが実に印象に残っている。。。中はかなり綺麗だし、化粧室もそこそこに数もあるし、ポップコーンは美味かった♪(笑)折角立地条件も良い事だし、映画好き的には週末などに全館でオールナイト上映を定番化して欲しいなぁと思ったもんだ。帰れなくてカラオケ屋に行くより、マンガ喫茶に行くより、映画館でノンビリした方が良い気もするし結構需要もありそうじゃない?(^^;


そして肝心の<メタルマクベス>なんだが…。演劇とも映画とも付かずの(個人的には)ちょっと微妙な感じでした。演劇程に見ていて疲れはしないが(←生モノはやはり役者のパワーを直に感じてしまうので、すごい演目である程に観劇後の疲労感は強かったりします)、反対にダイレクトに感じる所も少ない。しかし映像化の良い所として、演劇であれば気になる<細部>までが見えないのが常ですが、ちゃんと作り手の意図を通してフォーカスされるので非常に鑑賞しやすいというメリットは見逃せないでしょう。それに生よりも映像の方がどうしても安いですし、鑑賞側の幅も広がるのかもしれませんね。(^^)正直言って、ミュージカルや演劇の映像化に関しては『一長一短…』という感が私には強くありますので、どっちも見ておくのがベストなんだろうな。。。と、ボーっと思っておりました。まぁ、とりあえず今回の<メタルマクベス>映像化版を観て最初に思ったのは…


松たか子、なんて綺麗なのー!(>_<)』


初めは知らなかったんですが、大好きな俳優さん内野聖陽さんも(主役で)出てらして…なんてカッコイイの!!やっぱ声良いよな…とか思っておりました(^^;あれだけ歌えるってのは、ちょっと劇団にでも所属してるんじゃないのだろうか?と思いきや、内野さんの所属は<文学座>…芝居(舞台)の名門ドコロで「なんか意外〜!」って感じでした。余談はおいといて…<メタルマクベス>だけあって、主筋はマクベスなんでしょうが、脚色が強すぎて原作の影も形もない…と思ってた方が無難かもしれません。(←あれはあれで、私は好きですけど。。。)作風もやっぱちょっと変わってるなーとか思った、<パラレルワールド>感を盛り込んだ感じでした。伊織的にはあんまり好きではない作調かな…(^^;>でも、内野さんの魅力で帳消しになる(苦笑)個人的には『マクベス』自体も嫌いではないので、同じメンバー(役者)構成で原作忠実版も観てみたいなぁ…とか思いました。松たか子、ドラマで見ても芝居は好みではなかったのですが、イタに乗るとやっぱ上手いな〜と思います。<発狂>とか<ノイローゼ状態>とか、とにかく切羽詰った状況なんかの芝居がやはり上手いと思う。そして生まれ付いての物なのか、上品さと女優さんとしての華を感じさせますね。もうちょい歌えると、ミュージカルとかよさそうだけどなぁ。。。>惜しいなぁ…とか思う。。。


しかしだ。。。劇中でラヴラヴ夫婦な内野×松たか子ですが…芝居が始まって直ぐ位の2人の会話が伊織的にはダメージ。お外では『どうだ!』という位に威厳たっぷりの亭主でも、家の中に入ると女房にべったりお子ちゃま状態…うーん、怖いぞ!!(笑)しかも内野さんの整ったルックスでやられると、尚更「Oh NO!!」って感じです…なんでだろう、整った人にやられる程受け入れ難い種の行為であるようです(^^;昨年にご結婚された内野さん…奥様でいらっしゃる一路さんとお家ではあぁなのかなぁ…と思わず想像して、帰り道に友人と2人で「うーん」と考え込んでは眉間に縦ジワが寄ってしまったのは内緒です(^^;(←私生活にまで推測を飛ばすのもどうか…と我ながら思いますが。。。)まぁ、これも<芝居>の楽しみ方の1つってヤツなのかなぁ。。。