驚きの人たち

金曜日に友人Aちゃんと久々の飲み…学校の後期試験も終わったし、最近はイライラしてたこともあって、実に実にこの日が待ち遠しかった(笑)いつもの如く、普通の会社より遅い定時をちょっと過ぎた頃に化粧直しもそこそこに、脱兎の如く会社を後にした伊織…Aちゃんとは品川で待ち合わせである。なぜって…そこは伊織と(多分)Aちゃんにとって魅惑の地が存在するからである。酒の肴に目の保養…とくれば、チープなお酒であろうと美味しく感じるのだから不思議なものだ。(←乙女の乙女による乙女のための、<オヤジ>発言…/笑)要するに、以前に行ったときに伊織好みの男性が結構集まる場所を発見し、店長さんとも仲良くなったし、店の喧騒も割りと好きなので定期的に訪れようという訳である。もちろん邪な思惑がこれっぽちもないと言ったら嘘になるが、現実よりも空想の方が夢は壊れなくて済むので、心境的には非常に微妙なところであのであった。


★カラン★


店に入ると、さすがの週末のせいか混み込みの模様…。入り口にほど近い場所にある席に通され、本日の収穫である<イケメン>軍団を探す。これがいるのといないでは大違い…そこはオヤジであろうと乙女であろうと、テンション的に大きな差が出るのだ。この人達がいれば、肴がなくとも特筆すべき話題がなくとも、乙女の会話は盛り上がる…目の前の人ではなく己の恋話方向でに。。。(苦笑)今回は目的の<イケメン>達はいらっしゃらなく、ちょっとガッカリ…(-_-;)そういう時にはそれなりに、恋ではない<乙女>なお話に花を咲かすのも一興である。今回は周囲が異様に中年比率が高いので驚いてしまった。しかし本格的な驚きはこれからである。注文を取りに来た店長さんが…


『あ、こないだの彼らね…昨日来てたんですよ〜★』


そう、前回訪れた時に伊織が年甲斐もなくキャピ×2はしゃいでしまった方々の事といい、伊織達の事といい…店長は覚えていたのだった。前回訪れたのは1ヶ月以上前…ちなみに、それが初回であり伊織達が常連というわけでもない。別段お高いバーという訳でもないし、閑散としたプライベートな空間チックな訳でもないのだが、なぜだかどうしてだか店長である姐さんは覚えていたようだ。こうした一言は存外に新密度を感じるもの…伊織がここの常連になってしまうのは、そう遠い日ではないであろう。。。(^^;