お客様先に伺うと…

普段はちょっと考えない事も思ってみたりするものです。例えばこっち(SIreさんとかコンサルさんとか)がフツーと思って会話中に使っているであろう言葉、当たり前だけど業務担当者へのヒアリングでは通じない事も多々あるワケです。伊織は下っ端なので進行役を務める事もなく同席しているせいか、人間観察をしてしまう習性が色濃いせいか、その辺はたまに思う事があります。


コンサル  「もっと上流のお話を…(云々)」
現場の人  「…はぁ。。。」


極端な話、こんなレベルだってあるわけで。伊織もフツーの総務事務とか営業事務の仕事してた頃に<上流>って言われても、多分同じ反応をしたんだろうなぁ…とか思うのです。ヒアリングの際には骨子が逸れない様に手綱を締める事と同じく、<同じ目線>での語彙を用いて話をするという事が基本でありながら、結構難しいのかもしれないな…と思いました。その時にお話を伺うお相手はテーブルについて言葉を交わすのだから、『どこが開いての目線なのか?』を瞬時に把握しないと出来ない技なわけですしね…高等技術だと思うのです。


あと不思議なものですが、部門別にヒアリングを行っていると不満の傾向ってあるんですね。それでも全員に対してヒアリングを行っている訳ではないので、赴いている私達が吸い上げられる業務の【不満点】や【改善点】だって実際、氷山の一角だとは思うんです。でも、ちょっとしたシステムを導入されているお客様先であると、結構な割合でシステムに対しての不満が噴出していたりします。偉そうな事は言えないですが、「それって本当にシステムだけの問題なのか?」って事も思ったりします。そうこうお聞きしている内に、システムってこういう槍玉に上がりやすいんだけど、ある意味、<ブラックボックス>みたいな存在なんじゃないか?って気がしてきました。本当に問題にすべき点っていうのは業務とかその他の根幹にあっても、システムっていうブラックボックスがあって実務者には(目隠しされちゃって)見えない…そんなイメージかな。そこを上手に引っ張り出すのは<コンサル>さんのお仕事なんだろうけど、結果を想定しちゃって<裏づけを取る>スタイルの進め方してたら本当に改善なんかできるのかな?とか(偉そうにも)思っちゃうのです。


幸か不幸か、大きめのシステムほど寿命(ってゆーのかな?)は長く簡単には切り替えられない宿命にあるようです。(←そりゃ、ハード費用も開発費用もデータの莫大さを考えても当然の結果…とも思えなくもないですが)そんなに「じゃ、変えよう!」なんてフットワーク軽くはいかないもんじゃないでしょうか。反してビジネスの世界はどんどん変化を遂げ、業務のスタイルだって変わる…急には止まれない自動車と同様、そんなに簡単には変われないシステムさんをどうにか利用する為には<業務スタイルをシステムにあわせる>か<業務スタイルに見合ったサブシステムを乱立してみる>か…他の施策だってあるかもしれませんね。でも、どこかでムリが生じているならば、それはいずれ<不満点>として表面化するんじゃないかなぁと思うのです。さて、ここで問題です。ここで問題にすべきはシステムなのでしょうか…??もちろんシステムにも問題はあるんだと思います。でもね…その根本的な原因と原因の排除(根治)方法ってそれなのかな?と思うと、今の伊織はちょっと違う気がするのです。


こういうコトって、シンプルにシンプルに…と突き詰めて考えてみると、本当の答えが見えるのかもしれないなぁ…と思ってしまうのは、浅はかなのかな。。。今の伊織のちょっとした疑問です。